こんにちは。調布そわ内科・整形外科の曽和裕之です。
今回は、動脈硬化に関してと、当院でできることについてお話しいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
動脈硬化とは?
心臓内から心臓外(全身)へ血液が運び出される際に通る血管のことを動脈、といいます。
動脈は心臓からの血流の圧に耐えられるように弾力性がありしなやかな組織でできています。
ところが、加齢、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などが原因で、動脈の血管が硬くなり弾力性が失われる ≪動脈硬化≫ という状態になってしまうことがあります。
動脈硬化によって、血管がもろくなったり、狭くなったり、はたまた閉塞(血流が途絶えてしまう)することで、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、閉塞性動脈硬化症、腎不全などなど、命に係わる様々な疾患を発症するリスクが高くなります。
血管の状態はどうやったらわかる?
動脈硬化が怖いのは、「痛い」「かゆい」などのように症状として認識できない点です。
すなわち、気づいたときには大きな病気を発症してしまう可能性があります。
現在の動脈の状態を把握し、命に係わる疾患の発症を予防するために、早めに適切な対応をおこなうことが非常に重要です。
幸いなことに、現代の医療では 動脈の状態を検査で知る方法 があります。
当院では動脈硬化の検査に力を入れており、2つの方法を用いてその評価をおこなっています。
当院は動脈硬化の検査と治療ができる医療機関として『動脈硬化net』に登録されています。
2025年8月22日現在で調布市には4つのクリニックが登録されており、調布駅周辺では当院のみ登録されております。
頸動脈超音波検査
超音波検査は腹部、心臓、乳腺、など様々な部位で行われている検査です。
よくイメージするのは妊娠中のおなかの中にいる赤ちゃんの観察でおこなうものでしょうか。
頸動脈は首の動脈になりますが、頸動脈超音波検査は頸動脈を超音波で観察する画像検査になります。
この検査では、血管壁にプラークがどれくらいあるか、血管がどれくらい狭くなっているか、などを見ることができます。
頸動脈の血管状態は全身の血管の状態を反映しているとされています。
頸動脈での動脈硬化の程度を知ることは、全身の動脈硬化の程度を知ることとなり、動脈硬化の診断において重要な検査と位置付けられています。
検査時間は15-20分程度で、首にゼリーを塗って検査をします。
痛みや被爆などはありませんので、安心して検査を受けていただければと思います。
CAVI/ABI 検査
CAVIとは、心臓(Cardio)から足首(Ankle)までの動脈(Vascular)の硬さの指標(Index)の略であり、動脈の硬さの指標になります。
ベッドに仰向けに寝ていただき、両腕、両足首にカフを巻き、胸元に心音マイクをつけ、血圧と脈波を測定します。
検査時間は5分ほどで、両手足での血圧測定をおこなうと考えていただければよいかと思います。
同時測定する項目としてABIがあります。
ABIとは、足首(Ankle)と上腕(Brachial)の血圧の比の指標(Index)の略で、動脈の狭さの程度がわかります。健康な人の場合、足首の血圧は腕に比べて少し高くなっています。
しかし、足の動脈の血流が低下(狭窄や閉塞)していると、腕に比べて足首の血圧が低くなりますので、ABIを測定することで足の動脈の状態(詰まり具合)を評価することができます。
動脈硬化の治療
動脈硬化の状態を知ることが出来たら、その原因になっている疾患、特に生活習慣病に関して必要に応じて治療をおこないます。
動脈硬化をよくする治療、というよりはこれ以上の進行を防ぎ、重症疾患の発症を予防するために治療をおこないます。
私の専門領域である循環器内科では、動脈硬化が行き着く先の狭心症や心筋梗塞等を扱っているので、循環器内科医は治療の重要性を十二分に痛感し、日々治療に熱心に取り組んでいます。
したがって 生活習慣病管理は循環器内科医の専門領域 といっても差し支えないかと考えています。
責任をもって、適切な治療をおこないますので、どうぞお任せください。
食事、運動、薬、禁煙などが治療の主軸となります。
またABIで異常が見られ、閉塞性動脈硬化症が疑われる場合には、専門施設へのご紹介も検討いたします。
まとめ
- 動脈硬化は無症状なので、まずは検査で血管の状態を知ることが大切
- 検査は 頸動脈超音波検査 と CAVI/ABI
- 生活習慣病の治療は当院にお任せください